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砂漠の薔薇みたいに咲いてみせる、第一話:完全なる絶望

投稿日:2017年3月16日 更新日:


砂漠の薔薇

 

砂漠の薔薇みたいに咲いてみせる

Blossom Like a Desert Rose

美智也-Vichiya-

(この物語はフィクションですが、自分の経験を基に書いています。)

 

第一話:完全なる絶望-Complete Despair-

 

2002年

「もう消えたい」

美智也は中学に入学してから何どそう思ったか。

死にたいというレベルではない。もう本当に蝋燭の煙みたいに消えたい。

 

なんで自分はこんなに不幸なんだ。なんで自分だけ。

自分が何をしたというんだ。自分はただ普通の生活がしたいだけ。

この願いは欲張りなのか?

学校で勉強して、友達と遊んで、好きなスポーツに励む。

それだけでいいのに、それすらまともにできない。

 

美智也は小学校を卒業した次の日に父親の転勤の都合でアメリカ

に引っ越した。

そしてアメリカの中学校に入学した。

アメリカに来た時はそれほど何も考えていなかったが、

実際に学校が始まると、地獄が始まった。

 

「てめえJapなんだろ、俺の宿題やれよ。」

「俺のも」

「明日までに終わらせろよ」

3人組のデカイ白人に囲まれている。速い英語で何を言っているのかが

よく分からない。

 

教室で周りにはたくさん人がいるのに、みんな知らんぷり。

無理やり教室の外に連れられ、男子トイレの中に押される。

「宿題やってくれなかったらどうなるか分かるだろうな」

「マジ殺すからな」

そして個室の中に押され、自分の頭を便器の水の中に突っ込まれる。

気持ち悪くて吐きそう。

髪と顔がびしょ濡れ。もう消えたい。

 

自分が来たのはアメリカのテキサス州。自分の住んでいる地域には日本人どころか、

ほとんどアジア人がいない。白人ばかり。

スーパーマイノリティーになってしまった。

 

アメリカは自由で平等の国じゃないのか?

差別の問題はもうとっくの昔に解決したんじゃないのか?

現実は全然違う。人種差別だらけだよ。

 

ガタイは全然違うから敵うわけないし、親にこのこと話せないし、

先生は知らんぷり。他の生徒は自分を無視するか同情する目で見てくる。

どうすれば死ねるかも分からない。逃げ道が全くない。

もう本当に消えたい。。。

 

自分は何か悪いことでもしたのか?

精神状態がメチャクチャで授業での点数は酷い。

ストレス溜まりまくりでいつも風邪気味。こんな希望の無い世界

でどうしろと言うんだ。。。

 

そしてアメリカに来て1ヶ月、親は新しい土地で不安になったのか、

訳のわからない新興宗教にハマり、毎週日曜日は自分もその教会に行くはめになった。

そしてこれも学校中に話題になり、いじめは更にエスカレート。。。

 


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